応答せよ1997の9話「赤い糸」ネタバレあらすじと感想!
シウォンは旺盛な食欲で器の中身を平らげ、カニにしゃぶりついていた。
母は強し!
どんな子が生まれてくるのやら。
おもむろに赤ちゃんのエコー写真を皆の前に差し出す。
「目を見ればちちおやが誰かわかる」
「肩のラインはシウォンに似ている」
まだ顔等わからない写真にむかい、勝手なことを言っている仲間達。
1998年11月、テウンはパソコンに向かっていた。
ユンジェはあの日のことを思いだし、気持ちの晴れないままベッドに横たわる。
犬のユンジェが慰めになっていた。
ドアが空きテウンが現れる。
「犬、飼ってもいいぞ」
ユンジェは、もう人にあげようと決めていた。
テウンが外出するというのでついでにトイレットペーパーを頼んだ。
もうすぐ、いつものメンバーがやってくる。
皆で食事をする約束で料理も頼んでいた。
もう間もなく届くだろう。
女性陣は美容室へ、おめかしをしていた。
その頃、ユンジェの家には料理が届き皆で箸を伸ばす。
ご馳走が並ぶ中、仲間達はユンジェの兄がどういう人物なのか気になっていた。
見ず知らずの自分達にご馳走してくれるなんて、なんと優しい人なんだ!
そう、彼等はまだユンジェの兄が自分達の担任であることを知らない。
どこが似ている?
気絶する理由とは?
自分達が知っている人物?
謎は深まる。
テウンが戻ってきた。
仲間達は先生も呼ばれたのだと思い挨拶をする。
テウンは自宅に帰ってきただけなのだが。
気を使いながらの食事会ではあるが、聞いてみたいことがあった。
校内に広まっている噂の真相だ。
学校を辞めるんですか?
大金を稼いだという噂は本当ですか?
テウンは笑顔で答える。
「大金というほどでもないけどな」
そして、突拍子もない頼み事をしてきた。
「ハクチャン、ハードなやつを貸してくれ」
一瞬、静まり返る食事の席でニヤニヤしながら無言で返事をするユンジェ。
そこへ、少しして女性陣登場。
芸能人の真似をしたヘアスタイルでバッチリ化粧をし、さながらちんどん屋にも見える。
男性陣の引きぐあいといったら、一瞬にして海の水がなくなったくらいの勢いだ。
そこへ飲み物をてにしたテウンも席にやってくるが、まず二人をみて立ち尽くす。
唖然としてしまうテウン。
関係なしの女性群。
この度胸、素晴らしい!
そしてこの席で、今までなぜ誰も気付かなかったのか
テウンの正体が明かされる...
シウォンの家では、爪切りを探す父の姿。
あちこちの引き出しを開けているうち、懐かしい写真を目にする。
まだシウォンの姉も生きていた頃の家族写真だった。
記憶を遡り、夫婦がまだ付き合う前の学生時代へと思いを馳せる。
当時、お下げ髪の妻、そして野球に熱中していた自分。
たまたま同じ食堂にいた二人、お互いに友人と一緒にご飯を食べていた。
当時の妻と友人が先に席を立つ。
恥ずかしいのか、顔を隠しながら代金をテーブルにおき急いで店を出ていく。
男性二人組は食欲旺盛で、ラーメンを4杯も食べながら風邪気味だという一人と、野球チームに所属するプレーヤーの二人組。
ちょっと目立つ感じではあった。
ある日の帰り道、待ち伏せをするお下げ髪の女の子。
背番号を確認した上で渡された手紙が1通。
どうやら友達から頼まれて自分に届けにきたらしい。
そうだった。
こんな出会いだったんだ...
さて、現在にもどって自宅の中。
帰ってきたシウォンをみた父親は「その頭と唇は何だ!」
今時の女の子である。
流行りの髪型に化粧をしただけ。
父は当たり前だが気に入らない。丸刈りにするぞ、とにこやかに脅かす。
ビビるシウォンではない。
さらに口から出てきた言葉が「お小遣いほしいんだけど」
ここはさすがと言えよう。
父は渡すはずもなく脚下となる。
ユンジェはジュニに犬を託そうとしていた。
シウォンのために何ヵ月も苦労して、やっとのことでみつけた犬だが、今はもう、どうしようもない。
ジュニは犬の名前は変えずに、人のユンジェに似たその犬を大事に連れて帰った。
テウンはその頃、足の踏み場もあるかどうかの自分の部屋で、テレビを見ていた。
つまみを片手にルンルンしていると、突然シウォンが入ってきた。
若干、ニタニタとしながら側に寄ってくるシウォンに何かある、と察したテウン。
「頼み事だな?」
ピンポン!大当たり!
ここで父にもらえなかったお小遣いをねだってみる。
「持ってけ」
優しいテウン。
ちょうどテレビでテウンの開発したプログラムの報道がされていた。
隣でコーラを飲みながらゲップをしている本人を横目に、本当にこの人?と少々疑問を感じるシウォンであった。
夜の公園でジュニは犬のユンジェと遊んでいた。
犬に話しかける少女がいる。
どうやら、よく似た犬をこの辺りでなくしたらしい。
とりあえず、少女の犬ではないことはわかっていたが、しばしやり取りをみていた。
母親は違う犬だから、と少女をたしなめる。
よっぽど可愛がっていたに違いない。
親に違う犬だと言われても諦められない少女、仕方なくその場を去っていった。
回想シーン
1968年、そういえば、何度も友達の手紙を届けた...
現在の公園にもどる。
ジュニは犬のユンジェと遊んでいた。
するとまたあの少女がなくした犬を探しにきていた。
ユンジェを抱き上げ「離さないからね」と声をかける。
そしてまたも母親にたしなめられ、泣きながら連れていかれようとしていた。
端で見ていたジュニは、思わず親子に声をかける。
再び回想シーン。
男のかが家の前で座っていた。
少女に声をかける。
返事を持ってきたという。
友達にではなく、自分への思いを告げるために。
何とも淡く切ない恋の始まりだったろう。
ところが、今は。
急に意識は現在に戻る。
妻は、妻の知らない間に一人で大金を使ってしまった夫にとても腹を立て、怒り狂っていた。
一度に1か月分の生活費を使ってしまうなんてどういうことなのか!
飲み会なんかで人に奢るから...
と、そこへユンジェが惣菜の入れ物をもってやってきた。
母は、「ちょっと待っててね」といいながら父の頬をなぐっていた。
父はユンジェに忠告する。
同じ道は辿らないようにと。
シウォンが帰ってきた。
父は髪の毛を切ってやるというが、ここで母登場。
間に入り仲裁?をする。
ほぼ娘の見方なのだが。
母親の一喝で静かになる父とユンジェ。
食卓で箸を並べているユンジェの耳には、あまり聞きたくない会話が入ってくる。
テウンとシウォンが焼き肉に行く。
向こうから誘われた。
複雑な気持ちのユンジェ。
できるなら聞きたくない話だった。
シウォンは出掛けたが、父に不思議な伝言を残す。
「ユンジェをよろしくね」
何のことなのかわからないユンジェ。
すると父が足元の段ボール箱を持ち上げ、ユンジェに見せた。
中には、公園で拾ったという犬が入っていた。
あの、犬のユンジェだった。
いや、おそらく少女がなくしたと言っていたユンジェにそっくりの犬らしかった。
気に入って夜も一緒に寝ているという。
テウンと待ち合わせのシウォン、スーツ姿のテウンは別人に見える。
車に乗り込み焼肉屋へ。
食後はゲームセンターで遊び、また軽く食べて、携帯ショップへ向かった二人。
実は、この時、テウンは考えていた。
シウォンに自分専用の携帯を渡し、自分の気持ちを打ち明けようとしていたのだ。
昔、父と母もそうだったように。
シウォンを会社に連れてきたテウン、シウォンに電話を渡し
「付き合わないか?」
1番の短縮にはテウンの番号を登録してある。
シウォンは迷っていた。
今すぐは返事できない。
家では、母が果物の皮をむきながら父とたわいもない話をしている。
テウンは昔の写真を眺めながらため息をつく。
シウォンの姉と二人で撮ったものだ。
かつて愛した大切な女性。
ゆっくりと静かに引き出しにしまい込む。
公園のベンチでもう一人、ため息をついていた人物がいた。
シウォンだ。
思いきって電話をしてみる。
待ち兼ねたようにテウンが電話にでる。
また新しい物語が始まろうとしていた。
母の回想シーン
食堂で一人でご飯を食べていた。
支払いをしようと財布を探すが見当たらない!
焦っているところへ
「二人分お願いします」
え?この人?
言葉の意味は見た人にしかわからない。
人の縁とは複雑だけど単純なのかもしれない。
そして父は、見つけた家族写真を真ん中に飾った。